馬の頭の走り書き

書いているケモノ小説(BL含む)のこと。あるいは、たまに読書日記とかプログラミングとか。

2011-01-01から1年間の記事一覧

我が家の世界の中心は、猫だ。

3日前に読んだ本です。 ポール・ギャリコ『猫語の教科書』 副題は『子猫、のら猫、捨て猫たちに覚えておいてほしいこと』 編集者の友人宅に届けられた、一見暗号ともみえる書類の束を翻訳したものだ。書いたのは猫で、しかも雌猫であるとのこと。解読をおこ…

MOS

たぶん今月3冊め。2冊目かな? どちらだかはわからない。 神林長平『言葉使い師』 よくよく考えたら、神林長平の作品を『敵は海賊』『戦闘妖精・雪風』以外で読むのははじめてなのであった。テーマも、文章も、星最大値。とてもすき。この短編集はお気に入り…

ディレイド・カンソー。

まさか一日で読めちゃうとは思いもよらなかったよ。今週の水曜に読んだ本。 今野敏『遠い国のアリス』 パラレルワールドもの。作中にフレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』が登場する。「SFファンタジー・ロマン」と歌っていたけど比はSF:ファンタジ…

トースター焼きには最適の日々

本の上部を占める、待ち、そして焼けたトースターのパンを尻尾ふって食べ、眠る、そしてまた待ち……という犬のループ絵がかわいい非常に。 トーマス・M・ディッシュ『いさましいちびのトースター』 森の中の小さな別荘で暮らす電気器具たち。彼らの主人が二…

そう、まってるから。

今回は本、というよりは絵本かな。 伊勢英子『グレイがまってるから』 注意してもらいたいのは、「グレイ」の文字をみて買ったのではないこと。手にとってみて、表紙のシベリアン・ハスキーがとてもかわいらしくすてきだったので買ったまでだ。けれどちょっ…

仲の悪いあいつの作文

今回はハードカバーだよ! アレックス・シアラー『青空のむこう』 ひとことで言うと、語弊があるけど、主人公の男の子ハリーの死出の冒険物語。ハリーは姉とけんかして「ぼくが死んだらきっとすごく後悔するぞ!」といって家を飛び出し、トラックに衝突して…

歩行祭

毎度なぜか「おんだむつ」と読み違えてしまう恩田陸に初挑戦。 恩田陸『夜のピクニック』 舞台となる高校では修学旅行の代わりに、全校生徒が二日ほとんどを歩き通すイベント、歩行祭が行われていて、今年度で卒業の男女二人の主人公がそれぞれの歩行祭をま…

『しーずまりませチーーズ』

上に会わせて「侵害土気」とかタイトルつけようと思ってたけどやられた。 オーエン・コルファー『新 銀河ヒッチハイク・ガイド 下』 総評としては、上下巻にするほど長くなる話だったのかしらんと。ワンエピソードにかける分量がちょっと多すぎるかもしれな…

侵害土壌

期待と諦めを胸に読み始めた三部作の第六シリーズ! オーエン・コルファー『新 銀河ヒッチハイク・ガイド 上』 簡単に買った経緯を。たまたま紀伊國屋書店に寄り「あの本を買おうかなー」「ハヤカワエリアでぶらぶらしようかなー」などと考えながら河出文庫…

実射影平面の三次元空間へのはめ込みとか

進むほどうへえ。 円城塔『Boy's Suface』 Self-Reference ENGINEでおなじみ、円城さんの短編集。この本も聞いてはいたけど訳が分からなかった。後半に行けば行くほど。短編進めば進むほど。お話のなかがひっくり返って意味が分からない。っていうかこの本、…

無題

読み終わったのは先週の木曜日頃ですが、時間がうまくとれずこんなに経ってしまった。 C.W.ニコル『風を見た少年』 動物たちと言葉を交わし、その中で風を見ることを覚えた少年が、ある独裁国の革命に関わっていきそれを終わらせるまでの顛末のお話。 人間が…

十番目の惑星と騒がれてたなあ。

風邪ひいちゃったよー。 泉和良『セドナ、鎮まりてあれかし』 購入に至ったプロセスは割とはっきり覚えている。 いつものように、買う気もないのに最寄りの書店に入り、海外作家エリア(となぜか創元/早川がまとまっている)を物色しはじめ、背表紙のタイト…

Wish you were here.

大阪帰りの新幹線内で読んでました。 中村航『あなたがここにいて欲しい』 三編入った短編集。「青春恋愛小説」のうたい文句に惹かれ買った。僕はどうも、「青春」のキーワードに弱いらしい。 小さい頃に見たゾウとお城と想いその他を胸に抱えて、ヤンキーに…

決死の車避け

最近、結構読んでいる気がするぞっ。そしてダグラス・アダムズ的文章のなんたるかを忘れつつあるので、またH2G2を読まねばなりますまい。 ポール・オースター『ティンブクトゥ』 死期迫る放浪のへっぽこ詩人ウィリーは、自分が死んだ後速やかに新しい主人を…

It's so new!

ついのべにちらりと話を書くつもりが、なんだか読み始めてしまったのだった。2時間ちょっとかかっちゃったけどね! 羽田圭介『不思議の国の男子』 男子高生の主人公がつきあっている相手はS、自分もS。さらには2歳下であることを偽って高校3年生の彼女と挿入…

ほのぼのSFかと思いきや

おもしろいので徹夜しそうになったよ! ロバート・J・ソウヤー『占星師アフサンの遠見鏡』 恐竜の一族キンタグリオが中世ヨーロッパ風の文明をつくって暮らしている世界で、見習い占星師の少年アフサンが遠見鏡を手に入れて夜空の真実を知ったこととその顛末…

ソーラーセイルその他

数日前に読み終わった。 アーサー・C・クラーク『太陽からの風』 ソーラーセイルが出てくるということで買った、クラークの短編集。数ページのものから中編と呼べるものまで、18の短編がはいっている。SF短編集というより、短編作品集といった内容のもの。作…

心理学?

最後に読んだのはたぶん中学生くらいだったかな、そんな本です。 このとき、筒井さん初体験。 筒井康隆『心狸学・社怪学』 短編集。強烈な話が多い。ウンコ板とか二千人斬りとかレイプとか虐殺警官とか。『原始共産制』、最後の部分好きだなあ。学生運動の話…

そんなに発狂してない宇宙

今回はこれ。 フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』 「SFの徹底したパロディ」という裏表紙のうたい文句に惹かれて購入した本だった。どう来るのかなあ、と思いながら読むと、月へ行くロケットがなぜか地球に落ちてきて、落下地点にいたSF雑誌編集者が別…

でもやっぱり光の翼

神林長平『戦闘妖精・雪風〈改〉』 なんで今まで読まなかったのかが悔やまれグッドラックを買うことが強く推奨される状況に陥った。 南極点にある『通路』の向こうから攻めてくる異星体ジャムから地球を守るため組織されたフェアリィ空軍の戦闘機・雪風とそ…

ストーリーあらざるストーリー

なんだかひさびさに。 イタロ・カルヴィーノ『柔かい月』 かなり奔放な空想をする人なんだなあ、という第一印象だった。三部構成になっていて、それぞれの部でコンセプトが少し異なる、ということはつまり、空想の傾向がことなる。 第一部はQfwfq氏という人…

今日のお昼ごろまでに書いてた話の冒頭を乗っけてようと思います。 書いただけでまだ推敲もしてなく、プロットの4分の一だけですが、書き終えたのでお蔵入りする前にさらしてヘンなプレッシャーを作っておこうかなあという計略です。ちなみに完成したときに…

でぃれんま

長く開いてしまいました。更新はないです。すみません。 気持ちとしてはとても書きたいのに、事情から書けないというのはつらいものです。 そのくせ、ふだんはだらけてさぼっている。 ぼくの、書くことへの気持ちはその程度なんだろうかと思うことがたまにあ…