馬の頭の走り書き

書いているケモノ小説(BL含む)のこと。あるいは、たまに読書日記とかプログラミングとか。

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

仲の悪いあいつの作文

今回はハードカバーだよ! アレックス・シアラー『青空のむこう』 ひとことで言うと、語弊があるけど、主人公の男の子ハリーの死出の冒険物語。ハリーは姉とけんかして「ぼくが死んだらきっとすごく後悔するぞ!」といって家を飛び出し、トラックに衝突して…

歩行祭

毎度なぜか「おんだむつ」と読み違えてしまう恩田陸に初挑戦。 恩田陸『夜のピクニック』 舞台となる高校では修学旅行の代わりに、全校生徒が二日ほとんどを歩き通すイベント、歩行祭が行われていて、今年度で卒業の男女二人の主人公がそれぞれの歩行祭をま…

『しーずまりませチーーズ』

上に会わせて「侵害土気」とかタイトルつけようと思ってたけどやられた。 オーエン・コルファー『新 銀河ヒッチハイク・ガイド 下』 総評としては、上下巻にするほど長くなる話だったのかしらんと。ワンエピソードにかける分量がちょっと多すぎるかもしれな…

侵害土壌

期待と諦めを胸に読み始めた三部作の第六シリーズ! オーエン・コルファー『新 銀河ヒッチハイク・ガイド 上』 簡単に買った経緯を。たまたま紀伊國屋書店に寄り「あの本を買おうかなー」「ハヤカワエリアでぶらぶらしようかなー」などと考えながら河出文庫…

実射影平面の三次元空間へのはめ込みとか

進むほどうへえ。 円城塔『Boy's Suface』 Self-Reference ENGINEでおなじみ、円城さんの短編集。この本も聞いてはいたけど訳が分からなかった。後半に行けば行くほど。短編進めば進むほど。お話のなかがひっくり返って意味が分からない。っていうかこの本、…

無題

読み終わったのは先週の木曜日頃ですが、時間がうまくとれずこんなに経ってしまった。 C.W.ニコル『風を見た少年』 動物たちと言葉を交わし、その中で風を見ることを覚えた少年が、ある独裁国の革命に関わっていきそれを終わらせるまでの顛末のお話。 人間が…

十番目の惑星と騒がれてたなあ。

風邪ひいちゃったよー。 泉和良『セドナ、鎮まりてあれかし』 購入に至ったプロセスは割とはっきり覚えている。 いつものように、買う気もないのに最寄りの書店に入り、海外作家エリア(となぜか創元/早川がまとまっている)を物色しはじめ、背表紙のタイト…

Wish you were here.

大阪帰りの新幹線内で読んでました。 中村航『あなたがここにいて欲しい』 三編入った短編集。「青春恋愛小説」のうたい文句に惹かれ買った。僕はどうも、「青春」のキーワードに弱いらしい。 小さい頃に見たゾウとお城と想いその他を胸に抱えて、ヤンキーに…