馬の頭の走り書き

書いているケモノ小説(BL含む)のこと。あるいは、たまに読書日記とかプログラミングとか。

Wish you were here.

大阪帰りの新幹線内で読んでました。
中村航『あなたがここにいて欲しい』

三編入った短編集。「青春恋愛小説」のうたい文句に惹かれ買った。僕はどうも、「青春」のキーワードに弱いらしい。

小さい頃に見たゾウとお城と想いその他を胸に抱えて、ヤンキーになった又野君との思い出を回想しながら進む、大学生吉田くんの恋のお話。と、小学校から大人になるまでを五つの区切りで書いたもの。と、「ウロレター」を交わすふたりのお話。の三本でーす。

この作家さんは好みの文章を書くなあ、と思った。見たこと、聞いたことと考えていること、感じていることにうまく結びつけていて、すごく好き。ちがうなあ、結びつけているというよりは、自然に結びついているのかな。登場人物の行動に感情が常に後を追いかけているという漢字。そしてどこかで読んだことあるようなデジャブ。
中村航『僕の好きな人が、よく眠れますように』
この本で読んでた。作家さんを意識せずに読んでたので、調べるまで気づかなかったでござる。そういえばこの本をなぜか思い出す文章だ、と漢字ながら読んでたけども、作家さん一緒だから当たり前である。ともかく、いい本だった。恋愛小説ではこういうのを目標にしていきたい。ねむい。

P.S.
間違って芋焼酎ストレートを多めにぐいっとやっちゃった状態で書いておりますので、不具合・誤字脱字・誤謬その他支離滅裂な言語が含まれる可能性があります。


追記[2011/05/07 00:24]
お酒で神経焼き切れたのか、言いたいことを書き忘れてた。

『男子五編』の、とくに小学生編が好き。お祭りでの出来事や、廃屋探検と子猫の顛末。あるいは鳥の卵など。子供の頃に似たようなことがあったな、と昔を思い出させられるようなエピソードが盛りだくさんで懐かしい気持ちになる。そういった昔の出来事を見つめ直して、ああたのしかったんだなあー、という気分に浸りつつ自分を振り返ってみるのもいいかもしれない。