馬の頭の走り書き

書いているケモノ小説(BL含む)のこと。あるいは、たまに読書日記とかプログラミングとか。

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

決死の車避け

最近、結構読んでいる気がするぞっ。そしてダグラス・アダムズ的文章のなんたるかを忘れつつあるので、またH2G2を読まねばなりますまい。 ポール・オースター『ティンブクトゥ』 死期迫る放浪のへっぽこ詩人ウィリーは、自分が死んだ後速やかに新しい主人を…

It's so new!

ついのべにちらりと話を書くつもりが、なんだか読み始めてしまったのだった。2時間ちょっとかかっちゃったけどね! 羽田圭介『不思議の国の男子』 男子高生の主人公がつきあっている相手はS、自分もS。さらには2歳下であることを偽って高校3年生の彼女と挿入…

ほのぼのSFかと思いきや

おもしろいので徹夜しそうになったよ! ロバート・J・ソウヤー『占星師アフサンの遠見鏡』 恐竜の一族キンタグリオが中世ヨーロッパ風の文明をつくって暮らしている世界で、見習い占星師の少年アフサンが遠見鏡を手に入れて夜空の真実を知ったこととその顛末…

ソーラーセイルその他

数日前に読み終わった。 アーサー・C・クラーク『太陽からの風』 ソーラーセイルが出てくるということで買った、クラークの短編集。数ページのものから中編と呼べるものまで、18の短編がはいっている。SF短編集というより、短編作品集といった内容のもの。作…

心理学?

最後に読んだのはたぶん中学生くらいだったかな、そんな本です。 このとき、筒井さん初体験。 筒井康隆『心狸学・社怪学』 短編集。強烈な話が多い。ウンコ板とか二千人斬りとかレイプとか虐殺警官とか。『原始共産制』、最後の部分好きだなあ。学生運動の話…

そんなに発狂してない宇宙

今回はこれ。 フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』 「SFの徹底したパロディ」という裏表紙のうたい文句に惹かれて購入した本だった。どう来るのかなあ、と思いながら読むと、月へ行くロケットがなぜか地球に落ちてきて、落下地点にいたSF雑誌編集者が別…

でもやっぱり光の翼

神林長平『戦闘妖精・雪風〈改〉』 なんで今まで読まなかったのかが悔やまれグッドラックを買うことが強く推奨される状況に陥った。 南極点にある『通路』の向こうから攻めてくる異星体ジャムから地球を守るため組織されたフェアリィ空軍の戦闘機・雪風とそ…

ストーリーあらざるストーリー

なんだかひさびさに。 イタロ・カルヴィーノ『柔かい月』 かなり奔放な空想をする人なんだなあ、という第一印象だった。三部構成になっていて、それぞれの部でコンセプトが少し異なる、ということはつまり、空想の傾向がことなる。 第一部はQfwfq氏という人…