馬の頭の走り書き

書いているケモノ小説(BL含む)のこと。あるいは、たまに読書日記とかプログラミングとか。

2014-01-01から1年間の記事一覧

森奈津子『からくりアンモラル』

だいたい一年のあいだに見初めて買って、そのまま本棚の肥やしにしてたものをやっと読んだ。 ちょうど『MOUSE』を読み終えたところで『MOUSE』読後のこの心の空白を埋めるには同じようなアンモラルな本がよかろうと考えた故の選択は、どうやら正しかったよう…

牧野修『MOUSE』

ひとづてにオススメされた本ではあるものの、読後は自分で辿り着きたかったという思いが強い。背面のあらすじで確実に手に取っていただろうことがわかるのだからなおさら。 あらまし ネバーランドは子供たちの楽園である。そこにはドラッグをブレンドして体…

アレックス・シアラー『あの雲を追いかけて』

今日読んだ本は、アレックス・シアラー『あの雲を追いかけて』。すごく良い本で、読めてよかった、買ってよかったと思う。 お話の概要は、以下のような感じ。 太陽の周りに地球とは比べものにならないほど濃く厚い大気――空が覆い、その空に浮かぶ島々に人々…

前野隆司『脳の中の「私」はなぜ見つからないのか? -ロボティクス研究者が見た脳と心の思想史-』

久しぶりのブログ記事である。前野隆司『脳の中の「私」はなぜ見つからないのか?』をやっと読み終わった。 中断し、読み、中断しては読みで、初めて開いてからだと一年は経ってるかもしれない。じっさいの読書時間自体は数時間だろうけど。 さらっと紹介を…

小説解析ツール nan

作りました。 nanといいます。 使える方は使ってやってください。 ノベルチェッカー 簡易版をいい加減に再現したものです。 なお、現在性能上の問題により1万字の小説で2秒くらい待たされ(Ubuntu 64bit)ます。 Windows 7(64bit)で、3万文字が一分以上かかる…

ジョン・ボイド『エデンの授粉者』

著者はもともとSF書きではなかったらしい、とそう聞くとなんだか納得してしまった。 あらすじはこんな感じ。 惑星フローラには地球の植物と似た、しかし大層進化した植物が生息している。地球のランやチューリップ、その他もろもろの植物に似た植物が生え…

R.A.ラファティ『翼の贈りもの』

読んだのは一週間くらい前だけど、ひさびさに骨のある本だった。 SFということでクラークやイーガンのようなハードSFをイメージして臨んだところ、出鼻を挫かれてしまった。そんなためか、表題作に惹かれて買った本ではあるものの、表題作はそんなにピン…