馬の頭の走り書き

書いているケモノ小説(BL含む)のこと。あるいは、たまに読書日記とかプログラミングとか。

でもやっぱり光の翼

神林長平『戦闘妖精・雪風〈改〉』
なんで今まで読まなかったのかが悔やまれグッドラックを買うことが強く推奨される状況に陥った。

南極点にある『通路』の向こうから攻めてくる異星体ジャムから地球を守るため組織されたフェアリィ空軍の戦闘機・雪風とそのパイロット深井零の話。機械が話すような短文での飛行の描写がとってもアツい。ただ、戦闘機に詳しくないので、出てくる用語はかなり流して読んだ。これらの意味がわかっていたら胸アツ具合もかなりのものだったと思う。だって今、すでに高鳴っているから。

作 中なんども出てくる人間的、非人間的に関するくだりや、天田少尉の勲章受章理由についてのコンピュータとの対話、トマホーク大尉の最期など、個人的におい しい話がもりだくさん。幽霊戦闘機の話で軍の陰謀かと思わされたかと思いきや、計算機が人間はいらぬなどと怖いことを吐く、ジャムはジャムで気持ち悪いし、雪風すらうすら 怖くなるし、人間性のうちに切り込んでいくような事件が多数だった。ラストでの雪風の行動が気がかりだけが、ジャムとの戦争の中でこれから深井零と雪風がどうなっていくのか楽しみでならないから早くグッドラック買うしかないんだよなあこれ。

そして、戦闘機の話を読みながらぼくの想像の中を羽ばたくドゥームさまかっこよす。


P.S.
C言語のクワイン。
int main() {char a="int main() {char a=%c%s%c; printf(a,0x22,a,0x22); return 0;}"; printf(a,0x22,a,0x22); return 0;}