馬の頭の走り書き

書いているケモノ小説(BL含む)のこと。あるいは、たまに読書日記とかプログラミングとか。

ソーラーセイルその他

数日前に読み終わった。 アーサー・C・クラーク『太陽からの風』 ソーラーセイルが出てくるということで買った、クラークの短編集。数ページのものから中編と呼べるものまで、18の短編がはいっている。SF短編集というより、短編作品集といった内容のもの。作…

心理学?

最後に読んだのはたぶん中学生くらいだったかな、そんな本です。 このとき、筒井さん初体験。 筒井康隆『心狸学・社怪学』 短編集。強烈な話が多い。ウンコ板とか二千人斬りとかレイプとか虐殺警官とか。『原始共産制』、最後の部分好きだなあ。学生運動の話…

そんなに発狂してない宇宙

今回はこれ。 フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』 「SFの徹底したパロディ」という裏表紙のうたい文句に惹かれて購入した本だった。どう来るのかなあ、と思いながら読むと、月へ行くロケットがなぜか地球に落ちてきて、落下地点にいたSF雑誌編集者が別…

でもやっぱり光の翼

神林長平『戦闘妖精・雪風〈改〉』 なんで今まで読まなかったのかが悔やまれグッドラックを買うことが強く推奨される状況に陥った。 南極点にある『通路』の向こうから攻めてくる異星体ジャムから地球を守るため組織されたフェアリィ空軍の戦闘機・雪風とそ…

ストーリーあらざるストーリー

なんだかひさびさに。 イタロ・カルヴィーノ『柔かい月』 かなり奔放な空想をする人なんだなあ、という第一印象だった。三部構成になっていて、それぞれの部でコンセプトが少し異なる、ということはつまり、空想の傾向がことなる。 第一部はQfwfq氏という人…

Parademonise

近くにブックオフがあたらしくできたので(半年くらい前に)、仔猫のミルクを買うついでに行ってみた。 まずはハードカバー105円エリアをエクスプロール。 宇宙のランデブーやら悪童日記やらなんやらをつかもうとする手を叱咤しつつも、さらりと一冊。 『犬…

神はパズルを振らない

あれ? 神のさいころが解けない? 融けない? 久しぶりに登場、スバルです。 立て込んでおりましたが、一段落ついたので、たまっていったことを書き垂らしていこうと思います。 (書き垂らす:「書き散らす」のくだけた表現。[出典:『大事燐・第二版』] れ…

良心とは

『SFが読みたい』(2007年版)であったりこちらの記事も あって読みました。 伊藤計劃『虐殺器官』 強烈。 長くは語りません。 ざっくばらんに言うと、近未来の世界で多発する紛争の根を探る話。 登場するテクノロジーは多少突飛に映るものの、話にうまく調和…

環境

読んだ本。 小川一水『老ヴォールの惑星』 これほどの作家を知らなかったとは、人生損どころじゃなく、もはや罪かと思った。 それくらいすごい。 短編集で、四編が入っています。 ものすっごくアバウトなあらすじはこんなかんじ。 『ギャルナフカの迷宮』 広…

ハロー! そして…グッドバイ!

趣向を変えようと思ったら、読む本に窮しかけた、そんなとき。 石田衣良『娼年』の隣にあったけど、読んだ記憶がなかったので今日読みました。 石田衣良『スローグッドバイ』 短編二つ目にして、読んでいたことを思い出しびっくりしたのですが。 さて、恋愛…

片目+エスキモー犬=?

連続しますが、だいぶ前に読んでテキストファイルに感想も書いたのに忘れ去られていた本も。 ダニエル・ペナック『片目のオオカミ』 勘の鋭い方なら、タイトルに惹かれて手に取ったことは明らかでしょう。 動物園にて心を閉じ孤独にひたる青い毛のオオカミと…

Stairway to Heaven

原稿一つ目の第一稿をあげて気の抜けているスバルです。 思ったよりも時間のかかった今回の本はこちら。 ポール・プロイス『天国への門』 ハードSFでありながらも冒険活劇の感じも併せ持った作品でした。 砂漠につくられた、パラボラアンテナずらりの知的生…

馬の頭に走り書き・走り書き版

さあさあ。今日読み終えた本はこれ。 神林長平『敵は海賊・海賊版』 ネコ型宇宙人と地球人(たぶん)の海賊課刑事のコンビと宇宙海賊、匋冥(ようめい)の繰り広げるスペースオペラ。 宇宙船同士の戦いや駆け引きが繰り広げられるような作品を今まで読んだことは…

自分とかなんとか

夕方、ブックオフで買ってしまった、選ばれし3冊のうちの一つ。 薄かったのでさっくり読んでみました。 菅浩江『アイ・アム I am.』 医療現場において看護師の補佐や患者の介護すべくつくられたミキ。 全身麻痺の患者さんや、死を前にした患者さんとの接触、…

Nude Continuum

二日前に読み終わった(けど書くのを忘れてた)本はこれ。 ルーディ・ラッカー『ホワイト・ライト』 副題は『カントルの連続体問題とはなにか?』で、連続体問題をあつかった数学SFです。 なんでも連続体問題の証明にになっているんだとか。 ヒルベルトのホテ…

微熱と手をつないで

今日読んだ本はこれ。 松本隆『微熱少年』 青春小説です。 1960年代を生きる16歳の少年がバンドメンバーとやってきた海辺での出会いをはじめ、年上の女性への恋、友人の音楽での成功、実らない恋、孤独感や将来の不安が描かれています。 年上の女性との出会…

血の音楽

グレッグ・ベア『ブラッド・ミュージック』を電車で3日かけて読みました。 生物な用語がたくさん飛び交いますが、直感とかイメージでもいけそうな感じです。 序盤にバイオチップが出てくるので新しいアーキテクチャの計算機の話かと思ったら、そういったこと…

書痴を目指して

最近よく書くなぁ。 こんばんは、スバルです。 今日は、生活費[読み:ヒットポイント]をすこしけずって本を買ったです。 ブックオフはまったくけしからんですね、本がいっぱいです。 ヘリオット先生の本(たとえば『愛犬物語』とか『猫物語』)を買おうかと思っ…

イヌジーエヌ

こんばんは、スバルです。 書いた物語をHTMLに起こすのって死ぬほどめんどくさいですよね! ただHTMLにするだけなら、<html>略</html>を書いてコピペして改行タグ入れるだけですみます。 それでもだいぶめんどくさいですが。 もうすでにデザインのテンプレがあるとき、そ…

ぷろすてぃてゅー

スバルですこんばんは。 更新しましたー! ヘッダ画像は、GIMPでプレアデス星団の画像をこねくり回してつくりました。 それっぽいものができてご満悦です。 あと、勇気を出してリンクを増やしてみましたが、あいさつしてないです。 まぁこんな小さいサイトだ…

モロー博士の島

こんばんは。 『ノハール』読み終えました。 どきどきさせられ、おもしろかったです。 ただ、コンピュータまわりの小道具はさすがに古くささがにおいました。 1993年発表ということでいたしかたない面もありますが、家庭に普及している情報端末が、精度の悪…

そろった!

こんにちは。 夕べベッドで横になり、気がつくと朝でした。 amazonで注文していた本、上下巻ともにそろいました! 『獣人探偵局ノハール』、 電撃文庫! 中古だけど状態も良く、しかもなぜか初版! 虎の獣人探偵が活躍する、ハードボイルドSFということで、…