馬の頭の走り書き

書いているケモノ小説(BL含む)のこと。あるいは、たまに読書日記とかプログラミングとか。

良心とは

『SFが読みたい』(2007年版)であったりこちらの記事も あって読みました。
伊藤計劃『虐殺器官』
強烈。

長くは語りません。
ざっくばらんに言うと、近未来の世界で多発する紛争の根を探る話。
登場するテクノロジーは多少突飛に映るものの、話にうまく調和していてわくわくさせられます。
母親の死に関わる小さな種がある人物らとの会話によって、主人公の中でおおきくなっていった結果があのラストなんだろうな、と考えております。

著者の伊藤計劃さんはすでに逝去されているということで、本当に惜しい方を失ったのだと思います。
多々ありますがとくに冒頭が、病気にむしばまれていることからくる迫力なのかな。

さまざまな意味で強烈な印象を残していった作品でした。
短いですが、これにて。